2016年8月3日水曜日

【エッセイ】ハゲ・ハラスメント

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「女に対して『太ったね』は、口が裂けても言っちゃだめ」
と女性から云われました。


男の立場からすると、べつに悪気はないんだけどな(あることもあるけど)。
男どうしだと「おうひさしぶり。おまえ太ったなー!」と挨拶代わりに言ったりするし。


しかし何を気にするかは人それぞれ。
言うなというのであれば、ぐっとこらえて、心のなかでこいつ太ったなーと思って、にやにやするだけにとどめておくことにしましょう(あんまりとどまってないな)。


その代わりといってはなんですが。


女性のみなさん、男に向かって「ハゲ」と言うのだけは、やめてください。

女が思っている50倍、男は「ハゲ」という言葉に傷つきます。
すべての男は、自分がハゲることに怯えています。
「おれは死ぬことなんて恐れちゃいないぜ」なんてうそぶく男ですら、ハゲることは恐れています。
死よりも怖いもの、それがハゲるということなのです。


薄毛の人はもちろん気にしています。

ふさふさの人も、近い将来ハゲだすんじゃないかとびくびくしています。

まして、現在進行形でハゲが進る人の心配たるや、いわずもがなです。

毛が1本でも残っているかぎり、毛髪問題に関して心休まる日は訪れません。
(もしかすると完全にハゲきった人ですら、また生えてこないかと気にかけているかもしれません)


男は女ほど占いを気にしませんが、自分がハゲるかどうかを占うことにかけては、たいへん関心があります。
やれ家系にどれだけハゲがいるかだとか、やれ頭皮が硬いのはあぶないとか、やれどのシャンプーは抜け毛を抑えるだとか。

それぐらい気にしていることですから、どうか女性のみなさんは、口が裂けても、男性に向かってハゲたとか抜けたとか薄くなったとか減ったとかスッキリしたとか軽量化に成功したとか言わないようにお願い申し上げます。



最後に、なぞかけをひとつ。


ハゲとかけまして

政党のメンバーとときます。


そのこころは、


抜けたり後退(交代)したりしますが、結局は不毛です。


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