2017年11月8日水曜日

われら鼻だけ水面に出してた人の子孫


女の人って、恋人候補として男性を見るとき、すごく身長を気にするじゃないですか。

男としてはあの気持ち、よくわかんないんだよね。

女の人にとっての「男の身長」って男が女を見るときのおっぱいぐらい重要視されてるような気がする。や、ぼくは女性をおっぱいで判断したりしてませんけど。えへへ。

しかし身長ってそんなに大事なんですかね。
筋肉質な男がいい、とかならまだわかるんですよ。
なんかあったときに守ってくれそう、とか。無人島に流れ着いたときに頼りになりそう、とか。他の動物を見てもだいたい強いオスってモテるからね。

でも身長と強さってそんなに比例しない気がするんだよね。そりゃ小柄なマッチョよりは大柄なマッチョのほうが強いんだろうけど、でもそれはマッチョ同士で比べた場合の話であって世の中の男はそんなにマッチョマッチョしてるわけじゃないから小柄な非マッチョと大柄な非マッチョを比べたときにどっちがよりマッチョに近いかっていったら同じぐらいでしょマッチョ。

たとえば稀勢の里関は身長187cm体重184kgだけど、大半の女性は身長187cm体重84kgの男のほうを好むと思うんだよ。でも強さでいったら断然稀勢の里のほうが上でしょ。だからどうも強さで選んでるわけじゃなさそうだよね。まあ稀勢の里は一緒に無人島に流れ着いたときに頼りになるどころか「自分の食べ物まで食われそう」って心配になるけど。


ぼく自身のことをいえば、女性の身長ってだいぶどうでもいい指標なんだよね。
好きになるかの基準として、顔とか話があうかとか教養があるかとかが上位にあって、あとついでだけどおっぱいもあって、ずっと下に「身長」がある。「だいたいこれぐらいの身長がいいな」っていう範囲はあるけど、優先順位でいうと「足がくさくないか」と「かわいい妹がいるか」の間ぐらい。だいぶどうでもいい。

そりゃあ足がくさいよりはくさくない異性のほうがいいし、ほくろの形が醜い人よりもナナホシテントウみたいに美しく並んでいる人のほうがいいけど、そりゃ欲を言えばきりはないしね。
足がくさい人はイヤだけど、靴を脱いだときに15センチ以内の距離で嗅いだら強烈にくさい、ぐらいだったらべつに実害ないもんね。その瞬間に15センチ以内に入らなければいいだけだから。
だからある程度くさくてもオッケー。シャケのおにぎりを2年ぶりに掘り起こしたときのにおいみたいにきつくなければ大丈夫。しかしあのシャケのおにぎりはくさかったな。なんで掘り起こしたかは長くなるから書かんけど。
あとなんとなく勢いで書いてしまったけどナナホシテントウの形に並んでるほくろって美しいのかよ。


そうはいっても背の高い人に魅力を感じる人は多いわけで、なんかあるんだろうね。遺伝子の奥底に潜んだ何かが。生存に有利な何かが。
あれかなノアの方舟のときかな。世界が水浸しになって、地上170センチまで水に浸かっちゃったとか。背が高い人は鼻だけ水面に出して生きのびた。
そのときの記憶が遺伝子にすりこまれていて、背が高い人がモテるようになったとか。

この仮説が正しいとすれば、鼻の位置がすっごく高い人もモテることになるね。あとエラ呼吸習得してる人と。


2017年11月7日火曜日

満員電車における偉い人


満員電車って、先に乗ってたほうが偉いみたいな感覚ないですか? ぼくはあるんですけどね。

混んでる電車に乗りこむじゃないですか。すみませんすみません、混雑に加担してすみません、さしつかえなければほんのちょっとでいいんでスペース使わせてもらっていいですか。や、ありがとうございます。ぼくみたいな人間のために詰めていただいて恐縮至極。みたいな気分なんですよね。

で、次の駅に着いて何人か乗りこんでくるじゃないですか。そうすると後輩に対してはすごく厳しい目でみてしまうんですよね。
なんだよこんなに混んでるのに乗ってくんのかよ。空気読めよ。ほんとにそこまでして出かけないといけないのかよ、どうせ大した用事じゃないんだろ。六駅ぐらいだったら健康のために歩けよ。えっ後から来たくせにそんなにスペースとるの? もっと遠慮しろよ。そこ、おしゃべりすんな。生まれてきてすみませんって顔しとけよ。みたいな心境なんですよね。

どうしてあんな気分になるんでしょうね。ふしぎですね。ぼくだけですかね。
はじめの一駅ぐらいは肩身狭く乗ってるんですけど、後輩ができたとたんに先輩風吹かしたくなるんですよね。
先に乗ろうが後に乗ろうが同じ距離乗ったら同じ運賃払ってるんですけどね。なのについつい後発組を差別してしまう。


部活で二年生が一年生にやたらと偉そうにするのも同じ感覚なんでしょうね。
年寄りが偉そうにしてるのも同じ理屈ですかね。日本列島という満員電車に先に乗っていたものとして、後から乗車してきた若者に憎しみを覚えてしまうのかもしれませんね。

もっといったらゴキブリも人類に対して同じ感情持ってるかもしれませんよね。
なんだよこんなに混んでるのに新しい種が誕生しやがって。空気読めよ。ほんとにそこまでして生きないといけないのかよ。どうせ大した人生じゃないんだろ。えっ新参者のくせにそんなにスペースとるの? もっと遠慮しろよ。

そういう意識があるから人間の居住空間にずかずか入りこんでくるのかもね、ゴキブリだちは。


2017年11月6日月曜日

進学か、就職か、それとも行司か


友人・花泥棒氏と話していて、野球の話からスポーツの審判の話になり、相撲の行司の話になった。
「相撲の行司ってどういう人がなるんでしょうね」


野球のアンパイアやサッカーのレフェリーになるのは、きっと野球やサッカーの選手だった人だろう。
いろんな事情で現役続行が困難になり、それでもなんらかの形で競技に関わりたいと思い、審判を志す。そんなケースが多いのではないだろうか。想像だけど。

でも相撲の行司はちがうような気がする。
見るからに力士とは別人種だ。部屋に入門して何年か稽古を積んだけどなかなか十両になれないので行司の道へ、みたいなコースではなさそうだ。元力士の体格ではないもの。

調べてみると、行司になるためには19歳までにテストを受けなければならないらしい。年齢制限があったのだ。
厳しいと言われている将棋の世界でも「23歳の誕生日までに初段に昇格できなければプロにはなれない」というルールだ。年齢制限だけでいうなら行司はもっと厳しい。
しかし行司が19歳までなんて知らなかった。ぼくが高校生のときの進路指導の先生は一言もそんなこと言ってくれなかった。
「おまえ進路どうすんだ。進学か、就職か、それとも行司か。進学したらもう行司にはなれないんだぞ」って教えてくれなかった。ひどい。こうして若者の可能性は潰えていくのだ。
行司になりたいと思っている高校生は早く進路を決めよう。時間いっぱい、待ったなしだ。

行司の人口は力士よりずっと少ない。相当な狭き門だ。
日本相撲協会の「行司一覧」によると、現在の行司の人数は44人らしい。
日本で44人。たぶん世界でも44人。少ない。超激レアカードだ。どれぐらい少ないかっていったら、たぶんプロの蛇使いが日本に44人ぐらいじゃないかな。それぐらいのめずらしさだ。合コンの相手が行司だったら自慢していい。恋の軍配も上がるはず。なんじゃそりゃ。

さらに調べていると、同じく日本相撲協会の「床山一覧」が目に留まった。

床山というのは力士の髷を結う職業の人だ。
これまた、どういう人がこの職に就くのか、素人には想像もつかない。
美容師専門学校に「床山コース」なんてのがあって、そこで指定の教育課程を修めた人が床山になるんだろうか。それとも宝塚音楽学校みたいに恐山床山学校みたいなのがあるんだろうか。
床山の人数は現在52名。これまた険しき門だ。

力士が四股名を持つように、床山にも床山ネーム(っていうか知らんけど)があるらしい。
相撲協会のHPには、こんな名前が並んでいる。

床蜂 (とこはち)
床松 (とこまつ)
床淀 (とこよど)
床鶴 (とこつる)
床弓 (とこゆみ)
床平 (とこひら)
……

圧巻の「床」一覧だ。

「床」ではじまる名前がずらり。50人ほどの床山がいるが、全員「床」がついている。
この一覧を見て、ぼくは『おそ松くん』を思いだした。おそ松、一松、チョロ松、カラ松、ジュウシ松……(あとひとり忘れた)。
兄弟で統一感のあるネーミングにしようとしてたら思いのほか子だくさんになって名付けに苦戦している親のようで、なんとなくおかしい。

しかし「床」ではじまる名前を50以上も考えなくてはならないのはたいへんだろう。
花泥棒氏は「和尚さんはたいへんだったでしょうね」と云っていた。
いきなり苗字を持つことを義務づけられた平民のように、みんな和尚さんに床山ネームをつけてもらいにいっていると想像するととてもユーモラスだ。
いやじっさい、和尚さんはたいへんだっただろう。「床藤はもう使ったっけ?」みたいになったりして。和尚さんなのかな。床山ネームをつけるのがうまい「床上手」みたいな職業の人がべつにいるのかな。

和尚さんも、はじめはその人のパーソナリティーにあった名前をつけていただろうけど、後半はネタ切れになってきて目に留まったものをつけたりしてそうだ。豆が落ちてたから床豆、とか。
「床鶏(とこけい)」という床山がいるが、これなんかは「おまえ昼飯何食った?」「ケンタッキーです」「じゃあ床鶏だ」みたいなやりとりがあったと想像される。


力士の髷がいちばん注目されるのは、なんといっても断髪式だろう。なくなる瞬間がいちばんスポットを浴びるというのも皮肉なものだ。
断髪式では感きわまって涙を流す元関取も多いが、床山はきっとそれ以上につらいだろう。
自分が丹精を込めて結った髷が、次々に切り落とされてゆくのだ。その心中たるや、想像するに余りある。

しかし力士が引退するときは断髪式というセレモニーがあるが、床山が引退するときはどうするのだろう。
引退試合ならぬ引退結いみたいなセレモニーがあるのだろうか。渾身の髷を結って最後はステージの真ん中に櫛をそっと置く、みたいな演出があるのかもしれない。


2017年11月5日日曜日

汚い手で選挙に勝つ方法


選挙に立候補したとするよね。小選挙区で。

出馬したのは自分ともう1人(以下Aとする)。

下馬評ではAがやや有利。

このとき、選挙事務所を構えて選挙運動をするよりも「対立候補者を増やす」って戦略のほうが有利なんじゃないかと思った。


どういうことかっていうと、人を雇って立候補させるわけ。自分と同じ選挙区に(これを泡沫候補B、泡沫候補Cとする)。

泡沫候補たちの公約は、対立候補であるAとまったく同じにする

つまり味方じゃなくて敵を増やすわけね。

Aとまったく同じ政策でAより若い泡沫候補B。Aとまったく同じ政策でAとは性別の異なる泡沫候補C。みたいな感じで。

浮遊票のうちAと考え方の近い人の票はA、B、Cに割れる。

結果、特定の支持者を持たない人からのAの獲得票が3分の1になり、自分にとって圧倒的に有利になる。


……って戦略を考えたんだけど、どうでしょう。

すごく汚い手口だけど、有効なんじゃないでしょうか。

もちろん泡沫候補Bと泡沫候補Cの分の供託金は没収される可能性が高いけど、金にものを言わせられる候補者ならこの戦略をとればだいぶ勝ち目が高くなりそうですよね。

もしかしてもうやってる候補者とか、過去にやった候補者とかいるのかな。

2017年11月4日土曜日

ツイートまとめ 2017年6月


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