2015年11月3日火曜日
【エッセイ】ボルダリング殺人
ボルダリング(フリークライミングの一種)に初挑戦。
ちょろっとレッスンを受けただけですぐに始められるのがいい。
練習しなくとも上級者のすぐそばでプレーできる競技というのは、めんどくさがりで練習嫌いのぼくにはぴったりだ。
こんなスポーツは他にちょっと思いつかない。
なにより、達成感が手軽に得られるのがいい。
細かい課題がたくさんあるので、ちょっとやっただけですぐ上達する(気になる)。
これは飽きっぽいぼくにはぴったりだ。
こんなすばらしいスポーツがあってもいいものか。
まるで打ち出の小槌のようにいいことばかりが出てくるではない。
とまあ、はしゃぎにはしゃぎながら3時間ほど壁を登っていたのだが。
気がつけば、手が血まみれになっている。
知らない間にぼくの別人格が人を殺めたんじゃないかってぐらいに血に染まっている。
登っているあいだにどこかに挟んだらしい。
友人から指摘されて気づいたのだが、膝もすりむいて出血している。
足の爪も猛烈に痛い。
腕の腱も異常にこわばっている。
壁昇りに夢中で、身体が発するSOSサインにまったく気づいていなかったのだ。
これはいかん。
自分が死んだことに気づかずにうっかり化けて出ちゃうタイプのアレだ。
あわてて切り上げて帰ったのだが、もちろん翌日の筋肉痛たるや無形文化財レベルである。
腕を鞭打たれる夢で目が覚めたほどだ(これは腕の痛みによるものであって、ぼくの性癖を投影したものではない)。
すぐにさじを投げてしまうやぶ医者よりも握力がなくなり、ドアを開けるだけで乙女のような叫び声が飛び出す始末。
つらい練習をしなくてもいいといっても、結局はつらさを先延ばしにしているだけなのだ。
やはり打ち出の小槌なんてものはないわけで、というわけでクレジットカードのご利用は計画的に。
2015年11月2日月曜日
【ふまじめな考察】汚れをください
スポンジに洗剤をたっぷりつけ、きゅっとひとなで。
ぎとぎとの油汚れがすっととれて、真っ白なお皿が姿を現す。
という洗剤のCM。
欲しい。
欲しくてたまらない。
新製品の洗剤を、ではない。
あの油汚れがほしい。
あんなにきれいに落ちる汚れ、CMでしか見たことない。
ぎっとりと汚れているのに、さっと拭くだけで鮮やかに落ちる。
あの汚れを拭いたらさぞかし気持ちよかろう。
換気扇の汚れもあんなだったら、どんなに換気扇掃除が楽しいだろう。
ふだんやらないところを掃除するのは楽しい。
なぜなら、目に見えて汚れが落ちていくから。
風呂場の排水溝を掃除をするのは、風呂をきれいにしたいからじゃない。ぬめぬめの髪の毛を見て、ああこんなに汚れがとれた、と達成感を味わいたいからだ。
「留守宅に侵入して風呂を掃除していた男が逮捕されました。男は『ぬめぬめをとりたいという欲望が抑えられなかった』などと供述しており、警察ではぬめぬめ欲しさの計画的な犯行と見て捜査を進めています」
みたいな事件もどこかで起こっているにちがいない。
それぐらい「汚いものがとりたい」というのは、人間の根源的な欲求なのだ。
だから、こまめに掃除をして、いつも部屋をぴかぴかにしている人を見ると、かわいそうだと思う。
だって彼らは、ごっそり溜まった汚れを落とす快感を味わえないのだから。汚れは溜めれば溜めるほど、こそげ落とす喜びは大きい。微々たる汚れしか落とせない、きれい好きさんが不憫でならない。
ところで洗剤のCMの話に戻るが、あの映像に出てくる汚れは、当然《落とすための汚れ》なんだろな。
汚く見えて、落ちやすい汚れ。
となると、洗剤を開発している薬品会社には、《落とすための汚れ》を開発する《汚れ開発部》が存在するにちがいない。
そこでは、よりかんたんに落ちてより汚ならしく見える汚れを開発するために、優秀な研究員たちが日夜、研究に研究を重ねているのだ。
殺虫剤を開発しているメーカーでは、実験をするためにゴキブリや蚊を大量に飼育している。
あそこにもまた、《殺すための虫》を飼育する害虫飼育班がいるわけだ。
なんだか不毛なことをしている気もするが、よく考えたら我々はみな、排出するために食事をして、死ぬために生きているわけだから、ま、そんなもんか。
2015年11月1日日曜日
【考察】ママ友とのつきあい方
育児の本を読んでいたら
『公園デビューの悩み ~ママ友とのつきあい方~』
って特集があったんだけど、『ママ友』って言葉が悩みの原因なんだと思う。
友だちだと思うから、仲良くしなきゃ、嫌われたくないって悩むわけでしょ。
「お姉ちゃんの友だちの妹」は、わたしの友だちじゃない。
その人に好かれなくたってかまわない。
「子どもの友だちのお母さん」が友だちじゃなくたっていいじゃない。
『公園デビューの悩み ~ママ友とのつきあい方~』
って特集があったんだけど、『ママ友』って言葉が悩みの原因なんだと思う。
友だちだと思うから、仲良くしなきゃ、嫌われたくないって悩むわけでしょ。
「お姉ちゃんの友だちの妹」は、わたしの友だちじゃない。
その人に好かれなくたってかまわない。
「子どもの友だちのお母さん」が友だちじゃなくたっていいじゃない。
2015年10月31日土曜日
【思いつき】鼻からパスタ
映画『ドラえもん のび太の恐竜』でのび太が卵から育てたピー助(フタバスズキリュウ)は、
最近の研究では卵生ではなく胎生だとされていて、おまけに恐竜のカテゴリに入れられていないそうだ。
おいのび太ー!
約束通り鼻からスパゲティ食えよなー!
最近の研究では卵生ではなく胎生だとされていて、おまけに恐竜のカテゴリに入れられていないそうだ。
おいのび太ー!
約束通り鼻からスパゲティ食えよなー!
2015年10月30日金曜日
【ふまじめな考察】お盆とハロウィン
ハロウィンについて調べてみたら、こんな記述があった。
てことはハロウィンってお盆みたいな行事なのか。
言われてみれば、ハロウィンとお盆って似たところがある。
ハロウィンでは子どもがお菓子をもらいにくる。
お盆では親戚が集まって子どもにお菓子が配られる(ことが多い)。
ハロウィンではカボチャでお面を作る。
お盆ではキュウリやナスで牛や馬を作る。
ハロウィンでは仮装して騒ぐ。
お盆では盆踊りをして騒ぐ。
きっと今の若い日本人たちが死後に帰ってくるのはお盆じゃなくてハロウィンなんだろうな。
てことはハロウィンってお盆みたいな行事なのか。
言われてみれば、ハロウィンとお盆って似たところがある。
ハロウィンでは子どもがお菓子をもらいにくる。
お盆では親戚が集まって子どもにお菓子が配られる(ことが多い)。
ハロウィンではカボチャでお面を作る。
お盆ではキュウリやナスで牛や馬を作る。
ハロウィンでは仮装して騒ぐ。
お盆では盆踊りをして騒ぐ。
きっと今の若い日本人たちが死後に帰ってくるのはお盆じゃなくてハロウィンなんだろうな。
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