2016年12月14日水曜日

高齢スクリュードライバー

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高齢者ドライバーの事故が増えていることを受けて、高齢者が運転することに対する規制を強めよという声が高まっている。

そうなると当然、規制に対する反対意見も多く聞かれる。

賛否両論あってしかるべきなんだけど、両者ともレベルの低い意見が多いなあという印象。
特に高齢者の免許規制反対派に。


意見1
「車がないと生活できない高齢者もいる」

反論
それって「麻薬の売人は麻薬の取引を禁じられたら生活できない」みたいな話だよね。
不便だからって他人を危険にさらしていいわけない。


意見2
「ひとくちに高齢者といっても認知能力や運動能力は個人差が大きい。一様に規制するのはおかしい」

反論
それって「おれは何度も飲酒運転してるけど一度も事故を起こしたことがない」みたいな話だよね。
どっかで線引きは必要なんだから、事故を起こす確率が高いカテゴリー内にいる人に規制を施すのは必然。


意見3
「統計的に見ると高齢者よりも若者のほうが事故を起こす確率が高い」

反論
それって「おれは10万円しか盗んでないけどあいつは20万円も盗んだ」みたいな話だよね。
だったら若者の運転を規制しよう、という話になるならまだわかるけど、それと「高齢者の運転を規制しなくていい」とはまったく無関係。

そもそも単純な事故率だけで比較できないと思いますけどね。
かたや今は運転技術が未熟だけど慣れるにつれてどんどんうまくなって事故率の下がる若者、かたやこの先どんどん事故率が上がる一方の高齢者。どっちから免許を取り上げるかっていったら、そりゃ後者でしょう。
「18~20歳の事故率が高いから」っていってその世代を免許取得できなくしたら、今度は21~23歳の事故率が上がるだけでしょう。



「社会全体で見たときに、高齢者の運転を制限することによる不利益と、もたらされる利益の総和を比べて、どっちが大きいか」
という議論をすべきなのに、大半が個人の不利益の話に終始してる、という印象。


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