うちの2歳の娘は最近やっと2語の言葉をしゃべるようになって、ぼくが朝寝をしていると
「とーちゃん、おきてー!」
と起こしにきて、いとをかし。
しかししょせんは2歳児。
世の中のことわりというものをまったく理解していない。
もし今、ぼくが死んだとする。
娘は人が死ぬということを理解できないから、ちっとも悲しまないにちがいない。
葬式の間も、ずっと走り回ったり、あちこち触りまわったりしていることだろう。
そしていよいよ出棺のとき。
未亡人となった母親から「お父さんに最期の挨拶をしなさい」と促された娘は、遺体となったぼくの顔をたたきながら
「とーちゃん、おきてー」
と叫ぶだろうと想像したら、うわっこれたまらんな。想像で泣ける。
ぼくが死んでも誰も泣かないだろうけど、この瞬間だけは葬儀場の全員号泣するだろうな。
2歳児、最強。
2015年8月10日月曜日
2015年8月9日日曜日
怨嗟のニュース
「連休がスタート。新幹線は満員で、みなこれからはじまる休暇に期待いっぱいです」
ってニュースが、ゴールデンウィークやお盆、お正月には必ず流れる。
しかし、そのニュースをテレビで見ている人のほとんどは、遠出しないか、休みをとれない人だ。
おまけにニュース映像を作っている人も、読み上げているアナウンサーも、世間が休みなのに仕事をしている人たちだ。
流す側も流される側も「のんきに旅行かよ、いいよな、こっちはたいして休めないのによ」と不幸にさせるあの手のニュース、もうやめませんか?
その点、渋滞情報はいい。
旅行に行けない人が「ざまあみろ」と溜飲を下げることができるから。
ああいう、休めない人の怨嗟のこもったニュースをもっと流すべきだ。
ってニュースが、ゴールデンウィークやお盆、お正月には必ず流れる。
しかし、そのニュースをテレビで見ている人のほとんどは、遠出しないか、休みをとれない人だ。
おまけにニュース映像を作っている人も、読み上げているアナウンサーも、世間が休みなのに仕事をしている人たちだ。
流す側も流される側も「のんきに旅行かよ、いいよな、こっちはたいして休めないのによ」と不幸にさせるあの手のニュース、もうやめませんか?
その点、渋滞情報はいい。
旅行に行けない人が「ざまあみろ」と溜飲を下げることができるから。
ああいう、休めない人の怨嗟のこもったニュースをもっと流すべきだ。
2015年8月8日土曜日
流したっけ?
会社のトイレでうんこして、トイレを出て数歩歩いたところで
「あれ? ちゃんと流したっけ?」
水音を聞いていないような。
無意識にやっている動作だから、自信がない。
流した気もするし、流し忘れた気もする。
で、トイレに戻ってみると、ぼくが入っていた個室はもう誰かが入っておりドアが閉まっている。
ううむ。
大丈夫だったんだろうか。
それとも見られたんだろうかアレを。
もうしわけない。
はずかしい。
こわい。
「あれ? ちゃんと流したっけ?」
水音を聞いていないような。
無意識にやっている動作だから、自信がない。
流した気もするし、流し忘れた気もする。
で、トイレに戻ってみると、ぼくが入っていた個室はもう誰かが入っておりドアが閉まっている。
ううむ。
大丈夫だったんだろうか。
それとも見られたんだろうかアレを。
もうしわけない。
はずかしい。
こわい。
2015年8月7日金曜日
乾燥ヒトデブーム
うちの近くの商店街。
大通りからは離れているので人通りは決して多くないが、ちょっとしたスーパーなんかもあるので地元の人はけっこう利用している。
その商店街の中に、表札屋がある。
家の表札を彫ってくれるお店だ。
このお店の存在が、ぼくには不思議でならない。
だってどう考えたって商売が成り立つわけがないんだもん。
表札なんてものは、一生に何度も買うものじゃない。
おまけに地元の人しか来ない商店街というのは最悪の立地だ(だってその地に長く住んでいる人はもう表札を持っているのだから)。
そんなわけで、案の定その表札屋に客がいるところを一度も見たことがない。
やる気だけはあるらしく、1月2日からもう営業していたのだが、もちろん正月から表札を買いにくる人はいない様子だった。
店主もさすがにこのままではまずいと感じたのだろう、店の片隅でべつの商売をはじめた。
火山石やヒトデの死骸や貝殻をどこからか仕入れてきて、一個二千円くらいの値を付けて売りだしたのだ。
ううむ。
表札と死んだヒトデ……。
謎の組み合わせだ。
共通点といえば、どちらも「せいをかいている(姓を書いている/生を欠いている)」ということぐらいしか考えられないが……。
なぜだか気になるこのお店。
とうぶん持ち家を購入する予定のないぼくにできることといえば、乾燥ヒトデブームが到来することを祈ることばかりだ。
大通りからは離れているので人通りは決して多くないが、ちょっとしたスーパーなんかもあるので地元の人はけっこう利用している。
その商店街の中に、表札屋がある。
家の表札を彫ってくれるお店だ。
このお店の存在が、ぼくには不思議でならない。
だってどう考えたって商売が成り立つわけがないんだもん。
表札なんてものは、一生に何度も買うものじゃない。
おまけに地元の人しか来ない商店街というのは最悪の立地だ(だってその地に長く住んでいる人はもう表札を持っているのだから)。
そんなわけで、案の定その表札屋に客がいるところを一度も見たことがない。
やる気だけはあるらしく、1月2日からもう営業していたのだが、もちろん正月から表札を買いにくる人はいない様子だった。
店主もさすがにこのままではまずいと感じたのだろう、店の片隅でべつの商売をはじめた。
火山石やヒトデの死骸や貝殻をどこからか仕入れてきて、一個二千円くらいの値を付けて売りだしたのだ。
ううむ。
表札と死んだヒトデ……。
謎の組み合わせだ。
共通点といえば、どちらも「せいをかいている(姓を書いている/生を欠いている)」ということぐらいしか考えられないが……。
なぜだか気になるこのお店。
とうぶん持ち家を購入する予定のないぼくにできることといえば、乾燥ヒトデブームが到来することを祈ることばかりだ。
2015年8月6日木曜日
イナゴ湧き肉踊る
ロシアで、猛暑のせいでイナゴが大量発生しているというニュース。
トウモロコシ畑があっという間にイナゴに食べつくされてしまうと伝えていた。
映像の中で、数百万匹のイナゴが空を覆いつくし、畑の持ち主であろうおやじがイナゴに向かって酒瓶を振りまわしていた。
冷静に考えれば、数百万匹いるうちの何十匹かを酒瓶で殴ったところで焼け石に水だ。
だがそれでもやらずにいられないのは、畑を愛する気持ちのためか、それとも暑さでやけくそになったからなのか、はたまた酒瓶に入っていたウオッカのせいなのか。
イナゴ湧き
ロシアおやじも
ゆるむ夏
トウモロコシ畑があっという間にイナゴに食べつくされてしまうと伝えていた。
映像の中で、数百万匹のイナゴが空を覆いつくし、畑の持ち主であろうおやじがイナゴに向かって酒瓶を振りまわしていた。
冷静に考えれば、数百万匹いるうちの何十匹かを酒瓶で殴ったところで焼け石に水だ。
だがそれでもやらずにいられないのは、畑を愛する気持ちのためか、それとも暑さでやけくそになったからなのか、はたまた酒瓶に入っていたウオッカのせいなのか。
イナゴ湧き
ロシアおやじも
ゆるむ夏
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