2024年6月28日金曜日

小ネタ19

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和製

 和製って人にしか使わないよね。工業製品だと「日本製ドライヤー」なのに、スポーツ選手などに使われるのは「和製ストライカー」「和製大砲(長距離打者の意味)」だ。

 また「和製メッシ」「和製イニエスタ」のように外国の人物の名前がつけられることもある。

「和製メッシ」は、製品ではないからほんとは和製ではない。もちろんメッシでもない。


狛犬ポジション

 電車の扉横のポジション(俗に言う“狛犬ポジション”)が好きな人は多い。そんなに混んでないときは好きにすればいいのだが、満員電車だとあそこに陣取ったまま一歩も動こうとしない人はたいへん迷惑だ。駅に止まったときはあのポジションの人がいったん外に出てくれるとスムーズに乗客が乗降できるのだが、あのポジションの人はまず動こうとしない。動いたら、べつの狛犬ポジション好きに取られるからだ。

 みんなが「この人がいったん外に出てくれたらスムーズに人が流れるのにな」とおもってても、狛犬ポジションの人は「私は関係ありませんよ」という顔をしている。京都の「いけず石」のようだ。

 狛犬ポジションに陣取る人を減らすためには、あそこの乗り心地を悪くするのがいい。

 といっても、人を不快にするためにエネルギーを使うのはよくない。どうせなら「他のお客さんの役に立つように、けれど狛犬ポジションの人は負担が増えるように」するのがいい。

 たとえば狛犬ポジションの人からは路線図が見えるようにしておき、「停車駅について知りたい人は扉横に立っている人にお尋ねください」という車内アナウンスを流す。じっさいに尋ねる人は少ないだろうが、「知らない人に質問されるかも」とおもうだけで立ちたくなくなる人は多いだろう。

 これはなんの根拠もないが、狛犬ポジションに立つ人は、知らない人に話しかけられるのを嫌う度合いが人より強いんじゃないかとおもう。


いけず石

「いけず石」について説明しておこう。

 車が自宅の敷地に入ってこないように、敷地の角に設置される石のことだ。石というよりちょっとした岩ぐらいのサイズ。主に京都で見られる(「いけず」は京都弁で「意地悪」)。

 都市部、とくに古都ということで、京都市内の家はたいてい狭い。塀や囲いなどない場合が多い。道路も狭く歩道がないことが多いので、家の外壁のすぐ近くを自動車が走ることになる。そのため「いけず石」が設置されることになったのだろう。

 しかし「自宅を壊されたくない」とおもうのは誰しもあたりまえに持っている気持ちだ。なのに「自宅を壊されたくないから自宅の敷地内に石を置く」ことを「いけず」と呼ぶなんてひどい。何にも悪くしてないのに。

「あの人は泥棒に入られないように家に鍵かけて番犬飼ってはるわ。いけずやわあ」と言うようなものだ。泥棒側の意見だ。



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