2023年6月9日金曜日
盆と正月がいっぺんに
2023年6月6日火曜日
ツイートまとめ 2023年2月
地獄
「Webで入会できるけど解約のときは電話か郵送じゃないとダメ」なシステムを作った人は、
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 3, 2023
「便意を催したら電話でトイレに行く許可をとらないといけないけど回線が混みあっててなかなかつながらない地獄」に落ちてほしい。
慣用句
慣用句
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 3, 2023
【腰が痛い】
意味:腰が痛む様子
追いだし部屋
「部長、追い出し部屋で新聞の切り抜きをさせてたヤマダさんがついに退職届を出しました」
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 5, 2023
「よし、じゃあ代わりに新聞の切り抜きをしてくれる人を募集する求人を出そう」
耕作放棄地
島耕作放棄地 pic.twitter.com/Cfb6ZNj2kh
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 6, 2023
バスケは友だちのふりをして近づいてくる
島耕作放棄地 pic.twitter.com/Cfb6ZNj2kh
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 6, 2023
まんざい祭り
「イオンモールに人気漫才師たちがやってくる!」のポスターみたい。 pic.twitter.com/sBVBL3gJoD
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 7, 2023
四字熟語っぽい
■四字熟語っぽい駅名
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 9, 2023
伏見桃山(京阪):伏したまま桃源郷を夢見るように、願望を描くだけで行動を起こさない様子。
関目高殿(大阪メトロ):重要な建物の意。
山陽垂水(山陽):山に陽が昇り水が流れるように常に変わらないものの意。
■駅名っぽい四字熟語
「白河夜船」はどうでしょう。
eスポーツ
eスポーツのeは「エレクトロニック」のことらしいが、フェンシングもいまや電気の力は不可欠なので、eスポーツと呼んでもいいのではなかろうか。
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 10, 2023
ジャンボ
宝くじの「バレンタインジャンボ」を見て「バレンタインと宝くじ、何の関係もないやん」とおもったが、
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 13, 2023
よく考えたら年末もサマーも宝くじと何の関係もないや。
時間短縮
友人がパチスロにハマってたとき、少しでも長く打ちたいからご飯を食べる時間も惜しくて、牛丼に味噌汁をぶっかけて食べていたそうだ。
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 14, 2023
サンドウィッチ伯爵の生まれ変わりかもしれん。
お年頃
四歳の娘が鼻をかんで、鼻水が出すぎたことに爆笑してた。
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 17, 2023
YOU
YOUは何して拘置所に?
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 17, 2023
川柳
うますぎて
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 20, 2023
カレーにあわぬ
チーズナン
読まれぬと
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 28, 2023
承知でつくる
利用規約
数十年
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 28, 2023
以前はすべて
昭和なり
腰痛に
— 犬犬工作所 (@dogdogfactory) February 28, 2023
効く体操で
腰痛め
2023年6月5日月曜日
【読書感想文】朝井 リョウ『スペードの3』 / 換気扇の油汚れのような不満
スペードの3
朝井 リョウ
あるスターのファンクラブの幹部を務める女性、小学校ではいじめられっ子だったが中学校で自分の居場所を見つけられた少女、華やかなキャラクターであるライバルと常に比べられてきたベテラン女優。三者それぞれの人生を描いた連作短篇集。
彼女たちはそれぞれ心にわだかまりを抱えているが、直ちに人生に大きな影響を抱えるほどの深刻な悩みではない。さしあたっては。
他人に自慢できない仕事についていることを隠している、ファンクラブ内での人間関係に不満を持っている、絵を描くのが上手いし好きだがプロになれるほどの実力はない、小学校時代の暗い過去を隠して中学生活を送っている、年齢を重ねるごとに女優としての限界を感じてしまう、古くからの友人のほうが芸能界で成功している……。
彼女たちが抱える不満を解消するのはすごくむずかしい。おそらく不可能だろう。そして、抱えたまま生きていけないほどの苦しみではない。だからなるべく蓋をして、そのことについて考えないようにしながら生きていく。その程度の不満。きっと誰しもが抱えているだろう。
換気扇の油汚れのようなもの。とるのはすごくたいへん。とらなくても換気扇は機能する。でもついているとなんとなくイヤ。だから見ないようにして、換気扇を使いつづける……。
人生ってそんなものといってしまえばそれまでだけど、でも当事者にとってはやっぱりイヤなものだよね。いつかその汚れが深刻な問題を引き起こすこともあるわけで。
「父親がいない」「おもいもよらない行動で周囲をはらはらさせる」「難病で女優を引退することになった」という〝メディアが好きそうなストーリー〟を持ったライバルをうらやむ女優の語り。
この気持ち、なんとなくわかる。ぼくは表現者ではないけど。
作家の自伝を読んでいると、とんでもなく波乱万丈な経歴を持った人がいる。一家離散していたり、借金まみれでアル中の父親がいたり、警察の厄介になっていたり。そんな体験をおもしろおかしくつづっていて、「この人は表現者になるために生きてきたのだな」とおもわされる。
花村萬月氏や西村賢太氏のように。
そういう文章を読むたびに、「それに比べてぼくの人生はなんてつまらないんだろう」と嘆いたものだ。サラリーマンの父親とときどきパートに出る主婦である母親。まじめで友だちの多い姉。家はベッドタウンの一軒家。ヤクザな親戚も面倒な隣人もいない。成績も悪くないし、教師に怒られることはよくあるが警察のお世話になるほどではない。そんな人生を歩んできた。
だから学生時代はいろんな奇行に走った。着物でうろうろしたり、民族衣装を着たり、わけのわからないものを持ち歩いたり、わざと寝癖をつけて学校に行ったり、生徒会長になって意味不明なスピーチをしたり。
でも、やればやるほど自分の平凡さを痛感した。「変わってるやつだ」とおもわれるけど、著しく損をするようなことはしないのだから。どこまでいってもぼくは「奇人にあこがれてる凡人」だった。
ま、花村萬月氏や西村賢太氏が作家になれたのは、別に彼らの経歴が独特だったからではなく、彼らに文才があり、またそれを活かすための努力をしたからなんだけどさ。昔はそういうことがわかっていなくて、表現者となるためには「その人のバックボーンとなるストーリー」が必要だとはおもっていたんだよな。
問いを考えることに熱中しすぎて裸で街へ飛び出したとか、表現をつきつめるあまり自分の耳を切り落としたとか、そういうわかりやすい逸話がほしかったんだよね。
想像だけど、朝井リョウ氏も〝説得力のあるストーリー〟を持たないことにコンプレックスを感じていたのかもしれないな。
何しろ朝井リョウ氏は早稲田大学在学中に作家デビューし、デビュー作が映画化されるほどのヒットになり、23歳という驚異的な若さで直木賞を獲り、その後もコンスタントに売れている人気作家だ。その順風満帆すぎる経歴が、逆にコンプレックスだったのかもしれない。
西村賢太氏みたいな「父親が強姦で捕まり、母子家庭で育ち、不登校になり、ほとんど本を読まず、中卒でその日暮らしを送り、喧嘩で留置場に入れられ、借金まみれの生活を送っていた」という経歴のほうが作家っぽくて「無頼派のかっこよさ」があるもんね。
ま、数多の「経歴だけは西村賢太のようだけど作家になれなかった人たち」がいるので、その経歴にあこがれるのはまちがってるんだけど……。
この本でぼくが好きだった文章。
これ、本編とはあまり関係のない記述だ。このウェイターは作品の中でまったく重要な役割を果たさない。
でも、だからこそこの描写が印象に残った。ストーリーに関係のないウェイターだから記号みたいな扱いでもいいのに、わざわざ「このウェイターが最寄りの駅前で煙草を路上に捨てるところを見たことがある」というエピソードを入れて立体的に描いている。
なかなかできることじゃないですよ、こういう丁寧な仕事は。
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2023年6月2日金曜日
2023年5月31日水曜日
側転の因数分解
九歳の長女が「体育の授業で側転をやらなきゃいけないのにぜんぜんできない」と言う。
やってみてもらうと、たしかにぜんぜんできない。からっきしだ。
どこがダメかというと、足が上がっていない。側転は足を真上に上げなきゃいけないのに、長女の足は腰の高さぐらいまでしか上がっていない。惜しいとこにすら達してない。これではいくら側転を練習してもだめだろう。もっと根本のところに原因がありそうだ。
まず足を上げる練習をしなきゃだめだよね、ということで調べてみると「カエルジャンプ」なる練習がいいらしい。
両手を床につき、ジャンプして両足を上げる練習だ。足と足でタンタンと二回拍手(拍足?)ができるようになるといいと書いてある。
で、長女にカエルジャンプをしてもらったのだがまったく足が上がらない。四歳の次女のほうがはるかに高く足を上げている。
恐怖心があるからおもいっきり飛べないのかなとおもい、身体を支えてやる。「どんなに跳んでも支えてるのでひっくりかえらないよ」と伝えるが、それでもまったく跳べない。どうやらびびってるわけではなく、単純に地面を蹴るが足りないらしい。
地面を蹴る力を鍛えるにはどうしたらいいんだろう、と調べてみると、「壁に向かって倒立をするといい」とある。
やってもらう。案の定、まったくできない。
まずはうまくいくイメージをつかんでもらおうとおもい補助をしてやるが、それでも倒立ができない。腕で身体は支えられるのに、お尻が落ちてしまうのだ。
腕の力が足りないわけではなく、足を上げる力が足りないらしい。
倒立ができないときは、後ろを向いて(つまり壁のほうに顔を向けて)倒立をするといいそうだ。
が、やはりできない。エビぞりみたいな恰好になってしまう。長女はバレエをやっていて身体が柔らかいのだが、それがマイナスにはたらいているのか、変にそりかえった格好になる。
ぼくが両手両足を床につけ、「このまま後ろに下がっていき、足を壁にくっつけるだけだよ」と教える。
するとここで衝撃的な事実が判明。
なんと長女は両手両足歩きができないのだ。
え? なぜ?
走ったり鉄棒をしたり縄跳びをしたり踊ったりは人並み以上にできるから、そんなに運動神経が悪いわけではないとおもうのだが、なぜか「両手両足を床につけて歩く」動作だけができない。すぐにぺちゃんとつぶれてしまう。
ぜんぜんむずかしい動作じゃない。四歳の次女はかんたんにできている。
長女は体幹が異常に弱いらしい。
ということで、
側転ができない
↓
なぜなら足が上がらないから
↓
なぜなら地面を蹴る力が弱いから
↓
なぜなら足を上げようとするとお尻が落ちてしまうから
↓
なぜなら両手両足歩きができないから
↓
なぜなら体幹が弱いから
逆算をしていくことで原因らしきものは突き止められた。
さあ、あとは体幹トレーニングをして両手両足歩きをできるようにして……。
……ううむ、先は長そうだ。
しかし、お手本を見せるためにぼくがじっさいに何度も側転をやってみせて気づいたんだけど、これ、ジャンプ力必要か?
検索すると「カエルジャンプの練習をしましょう」とか「手をついて横に跳んでみましょう」とか言われるんだけど、ぼくが側転をするときはほとんどジャンプなんかしていない。
じゃあどうやって回っているかというと、重心移動だ。
両手を挙げて、勢いよく左に動かす。右足をおもいっきり上げる。すると、重心が左に移動する。その勢いで勝手に左足が持ち上がる。あとは慣性で勝手に回る。そんな感じだ。
今まで意識したことなかったけど、改めて自分の身体がどうなっているか考えてみると、ほとんどジャンプをしていない。わずかに地面を蹴っているけど、それよりも重心移動の力で回っている。
側転にジャンプ力って必要なのかな? 慣れてきたらジャンプ力なしでも回れるけど最初は必要なのかな?