読書感想文とエッセイとほら話
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2025年1月29日水曜日
いちぶんがく その23
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 さっそく「アザラシ回収装置」を見せてもらった。 (渡辺佑基『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』より) 「やまうど今うめがら送るがらたべてくなんしょ」 (小泉 武夫...
2024年4月4日木曜日
編集中 いちぶんがく その22
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 積み重なっていくCDの分だけ、遠藤のプライドもどんどん高くなっていく。 (山内 マリコ『ここは退屈迎えに来て』より) 「うん、おれたちは死ぬんだよ、心配しなさんな」 ...
2023年9月29日金曜日
いちぶんがく その21
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 ハンカチを持っていないことに、泣く予定はなかったんだな、という事情がうかがえる。 (津村記久子『この世にたやすい仕事はない』より) 「おかげさまでいま最悪な気分です」 (沢村...
2023年5月17日水曜日
いちぶんがく その20
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 それは誰かというと、いまこの原稿を書いている人です。 (速水 融『歴史人口学の世界』より) なんとこの学園では、創立者が銅像の姿で永遠に掃除をし続けているのです。 (辛...
2023年3月17日金曜日
いちぶんがく その19
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 だけど……と、六十男はグズグズと決心がつかなかった。 (内館牧子『終わった人』より) つまり、糞野郎だった。 (西 加奈子『漁港の肉子ちゃん』より) サン...
2023年1月5日木曜日
いちぶんがく その18
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 未亡人ギャグも冴える。 (竹宮 ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』より) ああ、このままずっと君に回されていたい。 (爪切男『クラスメイトの女子、全員好きでした』より) ...
2022年11月2日水曜日
いちぶんがく その17
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 マイがいつものようにすっかり話に置いて行かれた顔で言った。 (冲方 丁『十二人の死にたい子どもたち』より) ゼロ除算は全人類の目の敵なのです。 (いっくん『数学クラスタ...
2022年10月20日木曜日
いちぶんがく その16
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 今や早死にの危険は減ったけれど、長生きの危険が高まっているといえます。 (久坂部 羊『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』より) これは、真相を知らない者同士の抗争なのだ。...
2022年8月29日月曜日
いちぶんがく その15
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 年間一〇億ドルも消費するのは難しい。 (エマニュエル・サエズ(著) ガブリエル・ズックマン(著) 山田 美明(訳)『つくられた格差~不公平税制が生んだ所得の不平等~』より) 『...
2022年7月6日水曜日
いちぶんがく その14
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 「庶民というのは、一度御馳走を出してもらうと、いつでも出してもらえると思い込み、出てこないと文句をいうものだ」。 (東野 圭吾『マスカレード・ホテル』より) そのため、国を問わず時代を問わず、集団の指...
2022年6月14日火曜日
いちぶんがく その13
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 まずはエロ。 (半藤 一利『B面昭和史 1926-1945』より) 「あんたらに復讐する権利がある」 (深谷 忠記『審判』より) 「50カ国全てから、<国民主権>や<公共>という非効率な概念が、やっと...
2022年4月18日月曜日
いちぶんがく その12
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 「悪事をなすときに慈悲のまねをするな」 (白石 一郎『海狼伝』より) 「それはお前さんの思ったとおり、わたしが頭のおかしな年寄りだからさ」 (キム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』より)...
2022年2月25日金曜日
いちぶんがく その11
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 女は、その暗がりのなかで、暗がりよりももっと暗かった。 (安部 公房『砂の女』より) テレビという生き物が、死ぬ音が聞こえた。 (朝井 リョウ『世にも奇妙な君物語』より) 彼女の横に並んだとたん、私も...
2021年12月15日水曜日
いちぶんがく その10
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 「遊ぶのが下手っていうことは、生きるのが下手っていうことなんですよ」 (永 六輔『無名人名語録』より) 「あの人、貧乏が似合うのよね」 (永 六輔『普通人名語録』より) 畜生、通貨を玩具にして独占的利...
2021年11月17日水曜日
いちぶんがく その9
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 「なんで、途中で殺すの」 (「新潮45」編集部編『凶悪 〜ある死刑囚の告発〜 』より) 何年かぶりにあげた悲鳴をひじきに捧げる。 (川嶋 佳子(シソンヌじろう)『甘いお酒でうがい』より) ワイングラス...
2021年8月20日金曜日
いちぶんがく その8
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 研究者というのは常に、早急に何とかしなくてはならない問題、というものを抱えているからだ。 (東野 圭吾『天空の蜂』より) けれども少女は人間であり、人形ではありません。 (新津 きよみ『星の見える家』...
2021年7月6日火曜日
いちぶんがく その7
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 ただねえ、阿呆は「阿呆っていいね」と言ったとたん腐るというかね。 (杉本 恭子『京大的文化事典』より(森見登美彦の台詞)) そのことをビートルズが教えてくれた。 (東野 圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』より...
2021年5月21日金曜日
いちぶんがく その6
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 僕は1時間、ニンニクを微分し続けていたのだ。 (橋本 幸士『物理学者のすごい思考法』より) 皮肉だが、手綱を手放すことは、影響を与えるための強力な手段なのだ。 (ターリ・シャーロット(著) 上原直子(...
2021年4月8日木曜日
いちぶんがく その5
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 夜中にピルクルを買いにいったっていうだけで、どうしてこんな罰を受けなくちゃいけないの? (東 直子『とりつくしま』より) ここから得られる結論は、よい母親は温かくなくてはならないということだ。 (アレ...
2021年3月8日月曜日
いちぶんがくその4
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ルール ■ 本の中から一文だけを抜き出す ■ 一文だけでも味わい深い文を選出。 「化物といえば、お食事はどうなすっておいでですの」 (山本 周五郎『人情裏長屋』より) 「もしかして日本って、でたらめに運営されてんじゃねえのか」 (奥田 英朗『無理』より) 「めげない援交おじさんを...
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