2024年8月19日月曜日

小ネタ22 (仰げば尊し / レジの効率化 / 冷)

仰げば尊し

『仰げば尊し』の一番の歌詞は、

あおげばとうとし 我が師の恩
教えの庭にも はやいくとせ
おもえばいととし このとし
今こそわかれめ いざさらば

と、三回「とし」という言葉が出てくるが、すべてまったく別の言葉だ。古文の問題に使えそうだ。


レジの効率化

 スーパーやコンビニのレジの流れを効率化するアプリがあるらしい。アプリに「持っているポイントカードは何か」「支払いはカードかお財布ケータイか現金か」「20歳以上かどうか」「マイバッグを使うか」などの情報を登録しておくと、レジに近づいただけで店員にその情報が表示され、いちいち「ポイントカードはお持ちですか?」などの会話をする手間が省ける、というふれこみだ。

 予想だけど、レジの流れをスムーズにしたいとおもってこのアプリを使ったら、余計にイライラすることが増えるような気がする。

理由1)「アプリに登録してるんだからいちいち訊いてくるなよ!」とおもう。

 たとえば「エコバッグを持っている」と登録していても、店員からしたら「レジ袋は必要ですか?」と訊かざるをえないだろう。だってその日はたまたま持っていないかもしれないんだから。

理由2)自分が早くなるほど他人が遅いのが許せなくなる

 みんなレジの支払いに1分かかっていたら、前の客が1分かかっていても気にならない。でも自分はアプリを使って20秒で終わるようになれば、1分もかけている前の客が許せなくなる。「おれはアプリまで入れてこんなに早くやってるのになんでこいつはやらないんだよ!」

 世の中のいろんなシステムが効率化してスピーディーになっているが、その分イライラすることが減ったかというとそんなことはない。むしろ逆じゃないか。


 知人が家を建てたので、新居祝いに高級牛肉(しゃぶしゃぶ用)を贈った。お礼のLINEが届いて「ありがとう! 冷しゃぶにして食べたけどおいしかった!」と書いてあった。

 いいんだけど、ぜんぜんいいんだけど、冷しゃぶかーとおもってしまった。

 せっかくのいい肉なんだから、冷しゃぶじゃなくて、あったかいしゃぶしゃぶで食べてほしかったな。ぜんぜんいいんだけど。

 なんでかうまく説明できないんだけど、肉の良さを百パーセント引きだすのは冷しゃぶじゃないだろう、とおもっちゃうんだよね。この感覚、ぼくだけだろうか。

 たとえば、コーヒー好きの人にいいコーヒー豆を贈ったら「ありがとう! アイスコーヒーにして飲んだらおいしかったよ!」と言われたような気持ち、と言ったら伝わるだろうか。

 いいんだけどさ。冷しゃぶでもアイスコーヒーでもいいんだけどさ。



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