読書感想文とエッセイとほら話
2016年10月9日日曜日
【読書感想文】曽根 圭介『藁にもすがる獣たち』
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曽根 圭介『藁にもすがる獣たち』 内容(「BOOK」データベースより) サウナの客が残していったバッグには大金が!?持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追...
2016年10月8日土曜日
【エッセイ】さながら石油王
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今日は会社の飲み会。 妻に対しても、一週間前から「帰りが遅くなる」と言ってある(上司への報告は社会人の基本だからね)。 そんなとき、妻が風邪をひいた。 かなりしんどいらしく、朝から寝込んでいる。 これは……。 チャンス!! 圧倒的チャンス!! 他の家...
2016年10月4日火曜日
【エッセイ】放屁の文化史
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突然だが、ぼくが生まれ育った家庭では 「放屁は黙殺」という掟があった。 一家団欒の席において誰かがことに及んだ(つまり音の出る屁を放った)場合、家族の誰もそのことに言及しない。 顔色ひとつ変えずに、会話を続けるのが鉄則である。 とはいえ、掛け軸に「放屁は黙殺」としたた...
2016年10月3日月曜日
【創作】たまごのしょうたい
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そのときです。 おなかにきょうれつないたみと、からだがきゅうにもちあげられるかんかくがありました。 オオワシです。 オオワシのおおきなつめが、おなかにくいこんでいるのです。 じたばたとあばれましたが、ぎらりとまがったかぎづめがからだにくいこむいっぽうで、とてもにげられ...
2016年10月2日日曜日
【エッセイ】心に傷を持った老ニワトリ
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大阪・天王寺動物園の情報紙を見たら、「幸せを呼ぶニワトリ・マサヒロ」という記事が乗っていた。 記事によると、マサヒロは肉食動物の生き餌として入荷したが、カモに餌の食べ方を教える「先生役」に抜擢されたために命拾いし、その後は野生のイタチを捕獲するための「おとり餌」にされた...
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