読書感想文とエッセイとほら話
2016年1月5日火曜日
【思いつき】ニッポンのシンデレラ
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ゴーン ゴーン ゴーン 「まあたいへん、除夜の鐘が鳴りはじめたわ! 百八つ鳴りおわるまでに戻らなきゃ」 お殿様と踊り念仏を唱えていたシンデレラはあわてて駆けだしました。びろおどの下駄が脱げましたが、かまっていられません。 シンデレラがお寺の長い階段を駆けおりると同時に...
2016年1月4日月曜日
【写真エッセイ】本供養
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本を売ったり捨てたりするときは供養のために写真を撮ってから見送ることにしている。 特に思い入れが強いのは、北杜夫『船乗りクプクプの冒険』と『さびしい王様』シリーズ。 これらに出会ったのはぼくが小学生のとき。 ほとんど児童...
2016年1月3日日曜日
【ふまじめな考察】おい日本の教育
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「学校で習ったことは社会に出てから何の役にも立っていない。日本の教育には問題がある」 居酒屋でおっさんが力説していた。 たしかに。 ぼくは小学校で理科の実験をやったり音楽をやったり跳び箱やったりしてたけど、今はぜんぜん役に立ってない。 日本の教育がちゃんとしてれば、今ご...
2016年1月2日土曜日
【エッセイ】ハツカネズミの親子
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不思議な光景を見た。 若い親子が電車に乗っていた。 父親は赤ちゃんをだっこしていて、母親は妊娠しているらしく、大きなおなかを抱えて大儀そうに歩いていた。 それだけならどうということのない微笑ましい光景なのだが、問題は父親が抱いている赤ちゃんがどう見ても生後3~4ヵ...
2016年1月1日金曜日
【エッセイ】2番目に好きな人
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小学3年生のとき。 クラスにMさんという女の子がいた。とびきりかわいくて、快活な子だった。 男子の半分はMさんのことが好きだった。 ぼくもそのひとりだ。 あるとき、Mさんからこう言われた。 「わたし、君のこと、2番目に好きだよ」 1位でないのは残念だったが、喜ばし...
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