読書感想文とエッセイとほら話
2018年3月6日火曜日
ゴリラのピッチングフォーム
›
箱根駅伝を見ていると、ときどきすごく汚いフォームの選手がいる。 腕をわったわったと振りまわして、頭を右に左に動かしながら走っている。他の選手の足音が「タッタッタッ」なのに、その選手だけ「バタタンッバタタンッバタタンッ」という感じ。 ああ、ここにもぼくがいる。汚いフォームの...
2018年3月5日月曜日
実に田舎の公務員のおっさん
›
以前、車を買って二ヶ月で事故を起こした。スピーディーだ。 田舎の住宅街を走っているとき、一時停止の標識に気づかずに交差点に侵入し、横から来た車のどてっ腹につっこんだ。後で、九対一でぼくが悪いという判定になった(しかしそれでも一割の過失があるとされるんだから相手はかわいそう。避...
2018年3月4日日曜日
あなたが私によこしたもの
›
高校生のとき、好きだった女の子に無印良品のバッグをあげたことがある。ぜんぜんかわいくないやつ。アタッシュケースみたいなシンプルなデザイン。ビジネスシーンで使えるぐらい不愛想なやつ。 しかも、そこそこ仲は良かったが付きあってたわけでもないのに。 高校生にしてはそこそ...
2018年3月3日土曜日
本を嫌いにさせるフェア
›
書店で働いてるとき、読書感想文のシーズンになるとふだん本を読まなさそうな子ほど漱石とか太宰とか難解な本を買いに来ていた。 レジで太宰を手渡しながら、あーあ、この子たち余計に本嫌いになるんだろうなーと思ってた。 あれは夏の文庫百冊フェアとかやってる出版社にも責任があると思う...
2018年3月2日金曜日
お誕生日会という風習
›
小学校低学年のとき、"お誕生日会"という風習があった。 ある日、同級生から招待状を渡される。「お誕生日会をやるから来てね」 赤紙と一緒で、招待状をもらったら欠席は許されない。手ぶらでの参加も許されない。 誕生日プレゼントを持って誕生日の子の家に行...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示