奄美大島でマングース根絶が完了した、というニュースを見た。
かつて沖縄でハブやノネズミの駆除のために海外から持ちこまれたマングース。だがマングースは昼行性、ハブは夜行性だったために期待していたような効果は得られず、それどころかマングースが貴重な固有種を捕食するようになり、害獣化していた。そのマングースが海を渡って奄美大島にもやってきて繁殖していたため、奄美大島では“マングースバスターズ”というチームを作り、猟、罠、猟犬などの手段を使いついに奄美大島からマングースを根絶させたという。
人間の都合で海外から連れてこられ、人間に害をなす外来種として目の敵にされ、そして人間の都合で滅ぼされる。
マングースにしたらなんとも理不尽な話だ。気の毒に。
だがそれは遠く離れたところにいるから言える話で、奄美大島に住んで被害を受けている人からしたら「マングースは何も悪くないから許してやろう」という気にはなれないだろう。
とにかく奄美大島のマングースは滅ぼされ、一件落着した、かのように見えたのだが……。
行き場を失ったのはマングース根絶のために結成されたマングースバスターズだった。狩るべき相手を失ったマングースバスターズたちは、マングースの代わりにべつの動物たちを狩りはじめた。困った島民たちはマングースバスターズに対抗するため武装して義勇軍を結成。血で血を洗う闘いが続き、ついに義勇軍はバスターズを壊滅させることに成功した。だが武力を持て余した義勇軍は……。
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