2015年10月31日土曜日

【思いつき】鼻からパスタ

映画『ドラえもん のび太の恐竜』でのび太が卵から育てたピー助(フタバスズキリュウ)は、
最近の研究では卵生ではなく胎生だとされていて、おまけに恐竜のカテゴリに入れられていないそうだ。

おいのび太ー!
約束通り鼻からスパゲティ食えよなー!

2015年10月30日金曜日

【ふまじめな考察】お盆とハロウィン

ハロウィンについて調べてみたら、こんな記述があった。
ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は夏の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた(Wikipedia)

てことはハロウィンってお盆みたいな行事なのか。
言われてみれば、ハロウィンとお盆って似たところがある。

ハロウィンでは子どもがお菓子をもらいにくる。
お盆では親戚が集まって子どもにお菓子が配られる(ことが多い)。

ハロウィンではカボチャでお面を作る。
お盆ではキュウリやナスで牛や馬を作る。

ハロウィンでは仮装して騒ぐ。
お盆では盆踊りをして騒ぐ。

きっと今の若い日本人たちが死後に帰ってくるのはお盆じゃなくてハロウィンなんだろうな。

2015年10月28日水曜日

【考察】成らなかったのは為さなかったから、ではない

「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」
って言葉、あたりまえのことしか言ってなくてぜんぜん中身がないよね。

それでもこの言葉が廃れずに残ってるのは、五七五で語呂がいいから、ってだけの理由だと思うな。


2015年10月26日月曜日

【エッセイ】うちの娘は日本一(ばか)


2歳の娘が服を自分で着たら、前後逆。
「逆だからもう一回やろっか」と言って手を貸そうとすると、「いや!」と手に噛みついて暴れる。
「だったら好きにしなさい」とそのまま放置した。

前後逆のままお出かけして、
前後逆のままごはんを食べて、
前後逆のまま公園で遊んで、
前後逆のまま買い物に出かけたら、
疲れて寝てしまった。
まだお風呂にも入ってないのに。

結局、翌朝まで前後逆だった。


で、思ったんだけど、2015年にかぎっていえば、日本一長い時間、服を前後逆に着ていた人なんじゃない?

あなた、今年に入ってから、22時間続けて前後逆の服を着つづけていたことありますか?


2015年10月24日土曜日

【エッセイ】おニューをおろす日


タンスの引き出しを開ける。
今日はどの服を着ようか。
そのとき、引き出しのいちばん奥に潜んでいるタグ付きの長袖シャツと目が合う。
これを買ったのは10ヶ月前だったか。まだ一度も袖を通していない。

おお、ひさしぶり。
んー、今日はおまえの出番じゃないよ。
わかってる。わかってるとも。
大丈夫だって、おまえにはここいちばんってとこで活躍してもらうんだから。
だってほら、今日は柴田と飯を食いに行くだけなんだから。あいつのまえでおしゃれしたってしょうがないだろ。
だから、な。
そのうち、な。
そして手前のよれよれのシャツを手にして、そっと引き出しを閉める。

この10ヶ月、ずっとこのくりかえしだ。
新品のシャツをおろせない。
やがて季節が代わって長袖シャツを着る機会はなくなる。夏の間、新品シャツはタグも切られぬままタンスの奥でじっと出番を待ちつづける。
ふたたび季節はめぐり、半袖では肌寒さを感じるようになってきた。
だがあいつの出番はこない。
まだ「そのとき」じゃない。
今日は新品をおろすほどの日じゃない。

ふと思う。
「そのとき」なんて来るのだろうか。
新しいシャツをおろすのにふさわしい日って、いったいいつなんだろう。
たとえば新しい彼女との初デート。
うん、これは「そのとき」だ。
でも、既に結婚してしまっているぼくには初デートの日は二度と来ない(来たらまずい)。

ぼくが出かける用事といったら、山に登るか、草野球をするか、2歳児とお砂遊びをするか、柴田と飯を食いに行くかだけだ。
そのどれもが、服が汚れる危険性を大いにはらんでいる(柴田と食事をすると、たいてい話に夢中になってぼくか柴田かが飲み物をこぼす)。
服が汚れるイベントにおニューの服を着ていくわけにはいかない。

だから新品の服をおろす機会は永遠にこない。タグはずっとついたままだ。
タグをつけていたって、今さら返品なんかできるはずない。買ったのは10ヶ月前だし、レシートはとっくにないし、それどころかどの店で買ったかも忘れてしまった。
だけどなんとなくタグは切れない。
「あたしとうとう独身のまま35歳になったけどまだ男の前では下ネタを聞いてもわからないふりをするのよ」、そんな感じだ。
だって新品なんですもの。

このシャツに袖を通す日は永遠に来ないのか。
この先もミートソースの染み付きシャツでぼくは柴田と飯を食いに行くのか。永遠に。

そう思っていた。

だが。
ついに。
このシャツを着る日がやってきた。
タグを切る日がやってきた。

新品をおろす日、それが今日。
今日、ぼくは服を買いにいく。

服屋の店員はみんなおしゃれだ。
あいつらになめられないためには、それなりにこざっぱりした格好をしなければならない。
新品のシャツをおろすのに、こんなにふさわしい日があるだろうか。

今日ぼくはまあたらしいシャツで服を買いに行く。
きっと、買ってきた服はタンスの奥底にしまうだろう。
もちろんタグは切らずに。