2016年2月11日木曜日

【エッセイ】男のシャンプー

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男向けシャンプーの効能を見るのは楽しい。

女の人向けのシャンプーは、
『髪に豊かなうるおいを』
『しっとりなめらか』
『海の恵み』
『フローラルの香り』など、
おとぎ話のように美しくて抽象的な言葉がならんでいて、おもわずゲロを吐きそうになる。

その点、男のシャンプーはいい。
『汗のにおいを抑える』とか
『皮質の汚れを落とす』とか
『フケ・かゆみに効く』とか、
何に効くのかがじつに単純明快でわかりやすい。

腹がへったから食う!
くさくなったから洗う! みたいな。

そんな男シャンプー界においてダントツのいちばん人気を誇るのはやはり『抜け毛予防』だ。
もちろん抜け毛が気になるお年頃であるぼくも、シャンプーを選ぶポイントは「一にハゲない、二にハゲない、三、四がなくて五にハゲない」だ。
フローラルの香りなんかどうでもいいから、とにかく生えるやつを!


各社、抜け毛予防シャンプーを出しているが、どの会社の製品がいいのかは、「人はなぜ生きるのか」というテーマと同じく、いまだにこれといった正解が出ていない。
だからそれぞれの製品の効能書きから、自分で判断するしかない。
契約書はろくに読まずに印鑑を押しちゃうぼくだけど、シャンプーの効能だけは熟読する。全製品、二度ずつ目を通す。
成分表まで読んで、おお、このα-オレフィンオリゴマーというのは効きそうだなとか、このラウリル硫酸アンモニウムというやつは頭皮に悪いんじゃないのかとか、わかんないなりにいろいろと推測をする。

そんな男シャンプー効能書き愛好家のぼくには、許せないことがひとつある。

抜け毛予防に効果アリと謳うシャンプーの用法に
「適量を手にとり、頭皮をマッサージしながら髪全体によくなじませてください」
と書いてあるのだ。

ずるい!
それでハゲを防げたとしても、それはシャンプーじゃなくてマッサージの力じゃないか! このエントリーをはてなブックマークに追加

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