2016年1月23日土曜日

【エッセイ】イノセントワールド

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朝から妻の機嫌が悪い。

なにか怒られるようなことをしただろうか。
胸に手を当てて考えてみたが、思いあたるふしは4つぐらいしかない。


あれは証拠を残してないはずだし……

あれはみんなやってることだし……

あれはもう時効が成立してるし……

あれはまだばれてないはずだし……


うん、大丈夫。
すぐさま怒られそうな案件はひとつもない。
清廉潔白の身だ。イノセントワールドだ。


じゃあなぜ。
なぜ彼女はかようにも怒っているのか。
おもいきって聞いてみた。男らしく、おそるおそると。

 「えーっと……。どうかした……?」

「すっごく腹立つ夢を見たの」

 「夢……?」

「そう、洗濯機のすすぎが終わりかけてるときに、あなたが洗濯機の扉をむりやり開けて汚れた洗濯物を追加する夢。せったく
すすぎが終わりかけてるのにまたやり直し! って腹が立ったわけ」

 「あー……。それは……。うん、ごめんなさい」

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