2015年10月12日月曜日

【エッセイ】保育士のタスク処理

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娘の保育園の運動会。
「会場の設営を手伝ってほしいので、おとうさんたちは早めに会場に来てください」
と案内があったので、朝8時に会場へ。

で、行ってみたのだが、やることがない。
ぼくだけでなく他のおとうさんたちも、所在なさそうに立ち尽くしている。
といって設営が終わっているわけではなく、保育士さんたちは忙しそうに走り回っていろんな仕事をしている。

なんでこんなことになっているのかぼくなりに考察してみた。
保育園の先生は小学校の先生とちがい、子どもに仕事をさせることがまずない。
あなたはこれをやって、あなたはこっちの仕事をして、とタスクを割りふっても園児には対応できないからだ。
だから保育士さんは、仕事を割りふることに慣れていない。

その結果、会場設営の指揮を執る人間がひとりもおらず、保育士さんだけがあっちへ行ったりこっちへ走ったりしている。
集まったおとうさんたちは、それぞれの職場ではちゃんと仕事をしている人たちなのだろうが、なにしろバイトばかりで責任者がひとりもいない店に突然放り込まれたようなものだから、何をすることもできない。
尋ねようにも、保育士さんたちはあっちこっちへ走り回っている。

運動会なのだからマイクもあるのに、誰も指示を出さぬまま、とうとう保育士だけで設営は完了し、休みの日に早起きして集まったおとうさんたちはあくびをするのであった。

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