2015年9月23日水曜日

【エッセイ】ハートフルエッセイ ~子どもの手なずけかた~

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 数少ないぼくの特技のひとつに “子どもを手なずけるのがうまい” というのがある。
「子どもと遊ぶのがうまいね」とよく云われる。
 そんなぼくが数多くの子どもと遊んできた経験から導きだしたテクニックのひとつが、
「お尻をさわらせたらもうこっちのもの」
というものだ。
 これは金言として居酒屋のトイレに貼っといてもいい。

 子どもがぼくのおしりをさわったら、おおげさに嫌がる。「きゃっ、やめてやめて!」と叫ぶ。
 これで子どもはイチコロだ。
 けたけたけたと笑い、もっと困らせようとぼくのお尻をさわろうとしてくる。
 あとは両手でお尻を押さえながら「やめてやめて!」と逃げればいい。猫じゃらしを振られたネコのように、逃げまどうお尻を追いかけずにはいられない。
 その後は走って逃げたり、ときどきわざと捕まったり、逆襲して子どものお尻を軽くたたいたりすればいい。
 あっというまに子どものテンションはマックスまで上がる。子どもの数が多ければ多いほど興奮の度合いは高まる。


 さて、誰しも気になる問題は “それはわかったけど、じゃあまずどうやって子どもにお尻をさわらせるの?” だろう。
 これはなかなかむずかしい。
 ぼくほどの達人になると、相手の年齢、性別、性格、ごきげんその他あらゆる状況を解析して、四十八ある技のいずれかを瞬時にくりだして、お尻をさわらせる。

 四十八の技をここで紹介してもよいのだが、それでは諸君のためにならない。
 他人から教わったお尻さわられ術で子どもを手なずけようなど、虫がよすぎる。ぜひ各人、日々鍛練して、己のお尻さわられ道を究めていただきたい。
 さすれば君たちのお尻は自然と魅力を増し、子どもばかりか大人ですらふれられずにはいられないほどのフェロモンを漂わせはじめることであろう。
 ぼくほどの達人になるとそういったお尻がすぐわかる。フェロモンを出しているお尻が光輝いて見え、「さわってよ」というお尻の声が聞こえてくる……。

 と、ここまで書いたところで読みかえしてみたのだが、子どもとのふれあいについて説明するハートフルエッセイだったはずなのに、いつのまにかベテラン痴漢の独白みたいになってきたので、このへんで筆を置く。

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