2015年7月24日金曜日

大正時代の国語辞典

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祖母の本棚から、大正十三年発行の国語辞典『言海』が出てきた。


初版は明治三十七年。



天皇、皇太后、皇后、皇太子に献上と書いてある。
明治二十四年の文章だから、皇太子が大正天皇のことか。


序文は漢文。



『ねこ』で調べてみる。

「古くは、ねこま。人の家に飼われる小さき獣、温柔で馴れやすく、よく鼠を捕るので飼われるが、盗み食いの性質があり、形は虎に似て、大きさは二尺足らずで、眠るのを好み、寒いのが嫌いで、毛色は白や黒や黄色やぶちなど様々で、その眼は朝は丸く、次第に縮んで、正午には針のようになり、午後はまた次第に広がって、晩には再び玉のようになる。暗いところでは常に丸い」
と書いてある(たぶん)。

辞書の説明というより随筆のよう。
眼の説明に力を入れすぎだろ。

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