2015年6月7日日曜日

本屋の野口は本を読まない

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バイトの野口くんは本を読まない。

本屋で働いていたときのことだ。

野口くんはまがりなりにも大学生をやっていたのだが、生まれてこの方1冊の小説も読んだことがないらしい。

小説どころか漫画もほとんど読まない。
彼が読むものといえばパチンコ雑誌か、「芸能人の黒い噂」みたいなタイトルのゴシップ誌だけだ。

野口くんがなぜ本屋でアルバイトをしようと思ったのかは誰も知らない。


そんな野口くんがあるとき
「犬さん、ぼく生まれてはじめて小説買いましたよ!」
と言って見せてくれたのが
『ONE PIECEの秘密』という本だった。

それは小説じゃねえよと思ったが、いやいやこれをきっかけに彼が読書のおもしろさに芽生えてくれるかもしれないと思い直し、何も言わずにおいた。


2日後に「おととい買った本読んだ? おもしろかった?」と尋ねたら、

「読みましたよ! でも内容全部忘れました!」

おまえ読んでないだろ。

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